怒りは願望や切望の裏がえし

怒りのコントロールは難しい。

怒ってないよ,と自分でも思っていながらも知らない間に実は怒りのエネルギーがたまり,それが発散されないままでいると爆発したり,逆に自分自身にそれが向けられるとうつになるなど精神に悪影響を及ぼす。

怒りというものは願望や切望の裏返しであることが多く,他人にこうして欲しい,こうあって欲しいという感情とそれが思い通りにならないことで,なんとも形容しがたいエネルギーが体の中に渦巻いて「怒り」が誕生する。

 

「怒り」は生き物なので,抑えつけたらいっそう暴れ出す。なので,動物をかわいがるように「よしよし,怒りたくなるよね」とかなだめたり,または思いっきり走らせて有り余ったエネルギーを発散させてあげることも大事。そして願望や切望の裏返しであることに気づくこと。

 

近くに声が大きくてうるさい人がいる。注意する人もいない。かといって我慢もできない。逃げることもできない。

 

「怒り」が生まれる。

 

爆発させるか。うつになるか。なだめるか。その前に

 

そうか,自分はいまこの人に静かになって欲しいと思っている。自分はそう切望している。これは事実。目の前の状況は変わらないかもしれない。だけど,自分は相手に静かにしてほしいと心から願っている気持ちが今ここにある。